薔薇王の葬列 14巻 感想

/ 23.09.2021 / Machiko

少し前に観たストラスフォード・フェスティバルの『 マクベス 』配信時の トーク では、 マクベス の後の王位継承者について、 マクベス と夫人とでは 情報ギャップ があることが指摘されていました。 マクベス は、夫人にバンクォーの子孫が王位につく予言の話をしておらず、それを夫人は知らないというのです。そこですれ違いが生じる、とも。『薔薇』では、リチャードの後の王位継承者が本当は誰であるか、バッキンガムは知りませんでした。. 菅野文 秋田書店 年03月. Edward Watson as Leontes in The Winters Tale The Royal Ballet.

これに ティレル が絡むので余計に複雑になり、続けて読めたとはいえ、 まだ色々な意味で怖い …… 。. 父の子でないと囁かれたり父母の閨房の話まで耳にしてしまう エド ワードが不憫ですが、 エド ワードは父を悪魔と呼ばれたことや、それが嫌だったのに「怖くて何も言えなかった」ことに一番傷ついていました。「悪魔」と口にした エド ワードに、リチャードは一瞬〈母上のようにこの子が俺に背を向ける様を〉想像しましたが、 エド ワードの言葉がそれを打ち消します。リチャードは自分の想像に多少とも呵責を抱いたようにも見えました。父を慕い、「強くならなきゃ」と自分のせいのように思う点では、 エド ワードはむしろかつてのリチャードに似ています。.

浜本 隆志 河出書房新社 年08月27日頃. このウォリックの謀反には、〈真の王は バカテス 翔子 声優 ( ・・・ ) だった、 その息子 ( ・・・・ ) ザ・ウルトラマン 歌詞 誤った歴史は正さなければならない 〉という彼なりの正義や忠誠の思いもあったことが描写されています。.

ASonnetADay pic. ヘンリー5世は、王冠が眠りを奪い持ち主を食い尽くすものと承知した上で父からそれを受け継ぎます。13巻14巻では(王位簒奪までは血に塗れていても)楽園や光としての王冠が強調され、それでも夢見た楽園が掌中にできないことが徐々に示されていたように思いますが、10巻でのバッキンガムとの誓約の前にリチャードが求めていたのはヘンリー5世的な「闘う王」でした。41話では、ヘンリー5世の光の部分がリチャードに、闇の部分が エド ワード王に割り振られる形でしたが、今話では王冠を非難する部分または前半の引用部がバッキンガムに、それを承知で父から王冠を継ぐ部分がリチャードに分け持たれているような 印象です 。元の台詞の「添い寝」にセクシュアルな意味はありませんが、ここではそれも含めたい感じです。.

変身物語(上) posted with ヨメレバ.

TV 34.

リチャードはバッキンガムに エド ワードの噂に対する対応を求めます。バッキンガムはそれに応じつつも、リチャードがアンとの間にもう1人子どもを儲けることが最良の対策だと言いました。ここで初めて、リチャードは、アンと夫婦の関係を持ったことがないことと エド ワードが自分の子でないことをバッキンガムに告げます。.

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

父の子でないと囁かれたり父母の閨房の話まで耳にしてしまう エド ワードが不憫ですが、 エド ワードは父を悪魔と呼ばれたことや、それが嫌だったのに「怖くて何も言えなかった」ことに一番傷ついていました。「悪魔」と口にした エド ワードに、リチャードは一瞬〈母上のようにこの子が俺に背を向ける様を〉想像しましたが、 エド ワードの言葉がそれを打ち消します。リチャードは自分の想像に多少とも呵責を抱いたようにも見えました。父を慕い、「強くならなきゃ」と自分のせいのように思う点では、 エド ワードはむしろかつてのリチャードに似ています。.

お前は最高の黄金であり最悪の黄金だ(中略)最も純度が高く、最も尊ばれ、最も名高いお前は、お前の持ち主を食い尽くす。私は(中略)そう 非難の言葉を浴びせつつ、王冠を頭に載せました 、それを、目の前で 父上を殺した敵に見立て 、いわば 真の跡継ぎとして 復讐の戦いを挑むという気持ちでした。(松岡和子訳・ ちくま文庫 版). イアン・マッケラン 主演の『 リア王 』は、見逃してしまったんですが、 コーディー リアが軍服です(多分軍人設定)。感想を読むと、この設定には賛否があるようですが、面白い解釈だと思いました。通常、 コーディー リアは上の絵画のようなイメージですが、こちらは寡黙で無骨な軍人という感じなのかも。『薔薇』でもアンが騎士に憧れていたり、乗馬が得意で男装したり、と ステレオタイプ を外そうとするトレンドを感じます。(NTライブは上映期間が短いのでうっかりしていると見逃してしまうんですよね。本当に残念。今年の後悔の1つです。). ですが妊娠の可能性を聞いた『薔薇』バッキンガムは、リチャード自身と子どもに対する想いを断ち切れなくなり、ワインに眠り薬を入れてリチャードを監禁するに至りました。王は重病ということにして 政務はバッキンガムが行い 、〈森の奥かどこか〉で〈2人で暮らせる屋敷を用意する〉というのです。.

ソネット集 posted with ヨメレバ. TV内のプログラムでは、ドンマーの『 シェイクスピア 3部作』内の『ヘンリー4世』もすごくよかったです。.

  • 悪王リチャード三世の素顔 posted with ヨメレバ.
  • 引用をストックできませんでした。再度お試しください 閉じる. ですが、そんなリチャードのところに例によってジャンヌが出てきて「女を愛したからって、男になれるわけじゃないのに」と言います。この辺の揺らし方もいいですよね。多分、リチャードにも、読者にも、リチャードがアンに惹かれるのは男性であることを確認させてくれるためではないかとの不安を抱かせます。ヘンリーとアンと、違う2人だからリチャードも違う形での愛情を持つのか、ヘンリーを愛すると自分の アイデンティティ が揺らぐからヘンリーへの愛には否定的で、アンには安らぎを覚えるのか、敢えて宙づりにされます。アンとの関係がどうなるのかは13巻以降も気になる話ですが、今話の後半は、そんな揺らぎも些細なことになるほどの絶望展開でした。.

posted with. TV 34.

読書メーターについて

マッケラン様、もうちょい若い頃はリチャード3世も演っていました。それでも 32歳よりは相当上の感じ です。こちらもモダナイズです。その点は面白いんですが、独裁だからという理由だけに見える露骨な ナチス の比喩は微妙かな……。廉価のBD版を出してくれているのがドイツのようなので、ドイツでもあまり気にされていないのかなと思いますが。. 親指の指輪は 戴冠式 で描かれていました(上の指摘からすれば、これもとても意味のある描き方だったんですね)。父の名を継ぐ王冠と半身バッキンガムと子どもの問題の対立・葛藤が明確にされる今話で薬指の指輪がバッキンガムから贈られることも象徴的な気がしますし、小指の指輪がこれまで描かれていない気がしますよね。不安要素が描かれていないことが吉とも凶とも取れそうです。小指の指輪は私が見落としているだけかもしれないのですが……。.

Edwin Austin Abbey [Public domain], via Wikimedia Commons. 石原孝哉 丸善 プラネット 年03月.

2 13. 1 … .

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変身物語(上) posted with ヨメレバ. そして エド ワードは、リチャードが 殺し 、12巻や61話で「 冗談だろ 」的だったヘンリーの子孫です。(時系列も因果関係も『 マクベス 』とは逆になりますが。)ここまでは今まで通り、リチャード= マクベス 、バッキンガム= マクベス 夫人的です。. 父の子でないと囁かれたり父母の閨房の話まで耳にしてしまう エド ワードが不憫ですが、 エド ワードは父を悪魔と呼ばれたことや、それが嫌だったのに「怖くて何も言えなかった」ことに一番傷ついていました。「悪魔」と口にした エド ワードに、リチャードは一瞬〈母上のようにこの子が俺に背を向ける様を〉想像しましたが、 エド ワードの言葉がそれを打ち消します。リチャードは自分の想像に多少とも呵責を抱いたようにも見えました。父を慕い、「強くならなきゃ」と自分のせいのように思う点では、 エド ワードはむしろかつてのリチャードに似ています。.

ですがリチャードは、ヘンリー6世王の息子の子だから血筋は正統、 エド ワードは自分が守ると言います。ランカスターの血筋と聞いてバッキンガムはますます怒ります。. シェイクスピア全集(24) posted with ヨメレバ. コーディー リアが選択したのは「愛して黙っていよう」ということでした。自分は思ったことを口にできないのだ、とも コーディー リアは言っており、その辺も、自ら口下手と言い、それでリチャードを怒らせたのだろうと考える『薔薇』のアンを思わせます。そして コーディー リアもアンも、愛情深く大人しい印象ながら、結構頑なに自分の信念を貫いたり、大胆な行動をとったりするところも似ています。. 読者です 読者をやめる 読者になる 宮澤敏文.

Thomas Francis Dicksee - Art UKLink.   servant. やがて雨は止み、そこには虹がかかるんだよなぁ. 121 …………63…….

引用をストックしました ストック一覧を見る 閉じる. カゲプロキャラ占い posted with ヨメレバ. お前は最高の黄金であり最悪の黄金だ(中略)最も純度が高く、最も尊ばれ、最も名高いお前は、お前の持ち主を食い尽くす。私は(中略)そう 非難の言葉を浴びせつつ、王冠を頭に載せました 、それを、目の前で 父上を殺した敵に見立て 、いわば 真の跡継ぎとして 復讐の戦いを挑むという気持ちでした。(松岡和子訳・ ちくま文庫 版).

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